イタリアを代表する俳優ソフィア・ローレンとマルチェロ・マストロヤンニが共演し、第二次世界大戦により引き裂かれた男女の悲恋を描いた不朽の名作『ひまわり HDレストア版』の吹替版が7月28日(金)より新宿シネマカリテ、立川シネマシティほか順次公開することが決定した。
来場者より要望が多かった吹替版を作成。ウクライナ侵攻から1年経つ今、あのひまわり畑に思いを馳せて、『ひまわり HDレストア版』吹替版を一部の劇場で公開する。
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◆ジョバンナ(ソフィア・ローレン)吹替を務めた、声優の勝生真沙子さんよりコメント
ソフィア・ローレンを演じるのは初めてでした。彼女はとてもお芝居が細かいですね。彼女が泣きをこらえるシーンがすっごく好きで、演じていて気持ちがよかったです。画面から伝わってくるものや耳で感じたことを瞬間的に演じています。この映画は家族で見ていただけると良いですよね。この映画から何かを感じてほしい。それはもうそれぞれ皆違っていいと思います
◆アントニオ(マルチェロ・マストロヤンニ)の吹替を務めた羽佐間道夫さんよりコメント
僕、マストロヤンニは何本かやってるんですけど。マストロヤンニってなんだか(僕と)気風が合ったんですよ。ヴィットリオ・デ・シーカ(監督)の采配の素晴らしさを感じます。最後の汽車のシーンが忘れられない人がいっぱいいると思います。マストロヤンニはなんにもしてないんだけど、別に泣こうともしてないし。でも、なんか違うことをボーっと考えながら演じていくのが、実にハマる。何とも言えないマストロヤンニのつらさ、悲しさみたいなものが伝わってくるシーンです。この映画は、特に戦争とかっていうことに関しての考え方を考えさせられます。どうしてちっとも人類は進歩してないんだろうっていうね
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本作は、『靴みがき』(46)、『自転車泥棒』(48)などで知られるネオレアリズモの名匠ヴィットリオ・デ・シーカ監督が、互いに思いながらも戦争によって引き裂かれた夫婦の姿を、ヘンリー・マンシーニによるあまりにも有名な甘く切ないテーマ曲に乗せて描き出す悲しき愛の物語。
7月28日(金)より新宿シネマカリテ、立川シネマシティほか順次公開